砺波
えんじゃら節保存会
■理事長
平野 健太
090-1633-9601
atafu1019@yahoo.co.jp
平成15年、インターネットのあるブログをきっかけに「品川」の墓が今も36基の他の遊女達の墓とともに、「遊女の墓保存会」の人達に守られ串茶屋町に現存することが分かりました。すぐに串茶屋町を訪ねたところ、捜し求めていた「品川、小平ヤンレ口説き節」が 「やっちんどっこい」と言う唄で「やっちん保存会」のみなさんを中心に伝承されていました。
その後、えんじゃら節の「品川」の歌詞は幕末の木版本「しな川おどり歌」(石川県立歴史博物館所蔵)による七五調137行のものが元であることが分かりました。
また、串茶屋町の「やっちんどっこい」で唄われているものは、「大新はん、しな川小兵衛やんれくどきぶし」(明治12年9月探花房戯作、○八版)で、これは幕末版をもとにして、金沢の探花房がおもしろく補作し、七七調167行に仕立てたものでした。
「えんじゃら」の語源は、富山市針原をはじめ県東部に古くか ら伝えられていた盆踊り唄に出てくる 「エンヤラ」の囃子言葉が転化したものと思われます。
かつては、各村々で盆踊りが始まると、「音頭とり」や「ちょんがれ語り」と呼ばれる唄い手が各地からたくさん集まり、それぞれの個性を出して、自慢のの どを聞かせておりました。この「音頭とり」の名人達の名簿は、今も村文書として幾つかの地域に残っています。
ところが、この「えんじゃら節」も戦争中から戦後にかけて途絶えてしまいました。しかし、砺波市教育委員会に残されていた「えんじゃら節・品川」のテー プをもとに、昭和60年、義正会会主、現保存会理事長 平野専正がこれをもとに、三味線、胡弓、太鼓の伴奏をつけました。また、踊りは、幸い南般若地区に若い頃に踊ったことがある人たちがおられ再現されました。
平成12年に(財)日本民謡協会全国大会の発掘民謡の部に応募し、全国から多数の曲が送られてくる中の1曲に選定され、東京両国国技館にて全国に披露す ることが出来ました。